鳥取大学とダイキン工業は、乾燥地研究を軸とした空調ソリューション・ヘルスケアなどの課題解決に取り組む、10年間総額10億円規模の包括連携協定を締結します。
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令和3年5月1日からの包括連携開始を前に、ダイキン工業株式会社 取締役会長 井上礼之様をオンラインで迎え、大阪本社からの中継による「大学入門ゼミ」での特別講義をいただきました(聴講人数・140名)。『ニューノーマルの時代に求められる人材について』と題したご講話では、グローバルシェアNo.1空調企業の実業家として、「自ら変革を担うイノベーターになる」、「問いを立てる力を養う」、「自分の限界をつくらない」、「自己をアップデートし続ける」「多様性を受け入れ・楽しむ」など、具体的な事例をもとに、新入生にもわかりやすく、貴重なお話をいただきました。
オンライン特別講義をされる井上礼之会長(画面中央)
学生も熱心に聴講しました
続く井上会長と、中島廣光学長・河田康志副学長とのご歓談では、ダイキン工業のグローバル研修施設・「アレス青谷」や、これまでの鳥取大学とのゆかりのお話など、ぐっと打ち解けた時間を共有しました。
画面越しに談笑される中島学長(左)と河田副学長(右)
特別講義後の歓談の様子
当日午後は、鳥取大学にとって初、ダイキン工業にとっても地方の国立大学とは初めてとなる、長期大型の包括連携開始の共同記者発表を開催しました。「乾燥地科学研究」「医工農連携によるヘルスケア研究」「乾燥地研究のエキスパート人材の育成」など、社会課題の解決と空調ソリューションにともに取り組むプログラムの推進を目的とするこの度の連携は、全国的にも脚光を浴びています。報道発表は、鳥取大学会場と大阪ダイキン本社会場を結び、コロナ対策を万全に整えたうえで、対面記者に加えて全国各地からオンラインによる記者参加という、まさに「ニューノーマル時代」の開催となりました。
(右から)米田裕二・テクノロジーイノベーションセンター長、河原克己・同副センター長、井上礼之・取締役会長、中島廣光・鳥取大学長、河田康志・同副学長、辻本壽・乾燥地研究センター副センター長
※コロナに関する万全の対策を経て開催しました。
遠隔中継記者発表の様子
包括連携記者発表で遠隔ハイタッチをする中島学長(左)と井上会長(右)
同日開催された「キックオフ会議」では、大阪会場のダイキン工業執行役員・河原克己 テクノロジーイノベーションセンター 副センター長の機敏で活気のある司会進行で、ダイキン工業の役員各位、鳥取大学の研究者らが、それぞれの連携にかける思いや熱意、研究テーマのアウトラインなどを共有しました。コロナ禍の中での多元中継によるキックオフ会議は、内容的にも形式的にも、これからの10年を先取りするものとなり、会議は盛会のうちに終了しました。
鳥取大学とダイキン工業は、困難な状況の中でも未来を見据え、この度の包括連携を機に、乾燥地の課題解決や鳥取大学の特色ある研究を軸とした、地域・グローバル協創イノベーションに取り組んでまいります。
キックオフ会議の様子
乾燥地研究について報告する恒川篤史教授
包括連携記念 集合写真